![]() 子供の砂糖摂取量は1日70g以下が望ましいのですが、最近では1日400g以上とっている子供もいます。その原因の一つが清涼飲料水(表1)。 水やお茶の変わりに飲み、食事の時にもジュースを飲むのが当たり前となっています。92年の三重県・三和小学校の調査では、250人中6人が夏休み40日間に100本以上の清涼飲料水をのんでいました。 以前、清涼飲料を飲み過ぎることにより血糖値が急激に上昇し昏睡状態におちいる「ペットボトル症候群」が問題になりました。そこまでいかなくても年々糖尿病を起こす子供が急増しています。 |
表1 清涼飲料に含まれる糖分
清涼飲料
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内容量(ml)
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1本当りの糖分(g)
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サントリー
C・C・レモン |
350
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33.6
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コカ・コーラ
オールウェイズ |
350
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36.7
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ニュー
カルピスウォータ |
350
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38.8
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バヤリース
ピーチ果汁10% |
500
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52.0
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JT
桃の天然水 |
500
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37.0
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サントリー
カルシウムウォーター すっきりグレープフルーツ味 |
500
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32.5
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ポッカ
レモンの雫 |
500
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36.0
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明治
サバス・エナジーゼリー サンザシ配合 |
200
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51.2
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キリン
午後の紅茶 レモンティー(甘さひかえめ) |
340
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22.4
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『食べ物文化』(芽ばえ社)より
![]() 一度に大量の砂糖が身体に入ると血糖値が急激に上がります。身体は命の危険を感じて、血糖値を下げるために膵臓から大量のインスリンを分泌。すると今度は血糖値が低くなりすぎ「低血糖症」になると考えられています。低血糖症では、脳のエネルギー源となる血液中のブドウ糖が極端に少ないのでボーッとする、イライラする、錯乱などの症状を起こします(表2)。 また、低血糖になると今度は副腎からアドレナリンを分泌し、血糖値を上げようとします。アドレナリンは交感神経を刺激して、興奮状態を引き起こします。 |
表2 低血糖症の患者(600人以上)の訴える精神的な症状
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-アメリカ・ガイランド医師の報告-
『食原性低血糖症』(ブレーン出版)大沢博著より抜粋