”もっと栄養を、もっとカロリーを、もっとタンパク質を”のかけ声とともに、1960年(昭和35年)代から、私たちの食生活は急激に変化しました。

 表1の『わが国の主要食料の一人当りの年間消費量(kg)』によると、1935年(昭和10年)と現在の各食品類の摂取量には大きな変化があります。

 米の消費量は大幅に減少し、イモ類も少なくなっています。

 
それに反比例して、小麦が増え、粉食が多くなっています。

油脂量が19倍 牛乳・乳製品が35倍 鶏卵が7倍 肉類が14倍 砂糖が1.6倍
となって、食生活の洋風化が急激に進みました。

 

わが国の主要食料の一人当り年間消費量 (数字はkg)

1935年(昭10)
1946年(昭21)
1960年(昭35)
1985年(昭60)
1989年(平1)
126.3
92.7
114.9
74.6
70.1
小麦
10.6
14.6
25.8
31.7
31.6
いも類
28.1
60.6
30.5
18.6
21.2
野菜
74.8
55.1
99.7
110.7
110.4
果実
22.3
6.9
22.3
36.8
37.8
肉類
2.0
0.9
5.0
25.1
28.3
鶏卵
2.3
0.4
6.3
14.9
16.4
乳製品・牛乳
3.2
1.6
22.3
70.2
80.3
魚貝類
13.9
9.3
27.8
35.8
37.0
砂糖
13.3
0.6
15.1
21.7
21.0
油脂
0.8
0.1
4.3
14.7
14.9

「食べもの文化」NO.155より(農林水産省資料より作成)